第2回演屋祭は2022年5月3日・4日に開催。
第1回演屋祭で銀賞を受賞したGAZEBO監督とゲスト・今泉力哉監督の上映特集&ティーチインを実施しました。
さらに今回も全国からショートフィルムを募集し、顕彰するアワードを実施。全国から110作品の応募があり、その中から10作品をノミネート作品として上映、各作品の制作陣が唐津に集いました。
ゲスト審査員に今泉力哉監督と、映画プロデューサーの浅野博貴氏を迎え、入賞作品を発表しました。
今回初めてクラウドファンディングを実施。計83名から1,219,400円のご支援をいただきました。
また地元企業の皆様にもスポンサーとしてご協力いただきました。
受賞作品
特別賞:『ラの♯に恋をして』(廣田耕平監督)
入選:『露光時間』(角洋介監督)
入選:『幸せな空気』(鹿野洋平監督)
入選:『待ち人来たらず』(鹿野純一監督)
入選:『マンガガールズ』(ケドモン監督)
入選:『kidofuji』(下社敦郎監督)
入選:『Veils』(なかやまえりか監督)
総評
映画館「THEATER ENYA」2回目のショートフィルムアワード開催で、応募総数は前回の2倍以上、非常に多くの素晴らしい作品を皆様からご応募いただいたことに、まずは感謝申し上げます。誠にありがとうございます。
第2回の募集テーマは、「変化」「唐津」「佐賀」でした。
金賞を受賞した『咲の朝』は、淡々とした日常を軽妙に描かれていて爽やかな作品でした。制作スタッフは大学生、これが初めての作品ということで、「この映画祭が原石を見つけるような映画祭になったらいいな」という私達の思いと合致し、また今回のテーマ「変化」に沿った内容であった点で金賞の受賞となりました。
銀賞の『永峰中村飯塚』では、審査員の今泉力哉監督が「個人的には、もっとも感動した作品。言葉選びにセンスやオリジナリティを感じ、独自の共感性を生むことに成功している」と評されました。
銅賞の『お願いだから、唱えてよ』に審査員の浅野博貴プロデューサーは「類似の設定の作品は他の映画祭などで沢山観てきたが、今作は高い演技力と細かい演出があり、面白く観ることができた」と評されました。
スクリーンで観ることで、より高い技術力を感じた作品ということで『ラの♯に恋をして』が特別賞に選ばれました。
最後に、映画祭に携わる全ての関係者への御礼とともに、この唐津映画祭「演屋祭」を通して、全国から映画の可能性を信じる人が唐津に集い、映画文化の素晴らしさを発信しながら、それに携わる皆さんを応援する。
そんな映画館や映画祭があることを地域の人が誇りに思い、皆さんとともに末永く映画文化を育てていくことができるような映画祭にしていきたいと改めて思いました。