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2023.02.13(月)
唐津ロケ作品
『花筐/HANAGATAMI』
シアターエンヤを運営する一般社団法人Karatsu Film Projectが手掛けた大林宣彦監督『花筐/HANAGATAMI』(2017)は、オール唐津ロケ&唐津くんちの曳山も登場!シアターエンヤでは毎月第2金曜日に定期上映(市民600円、一般1000円)をしています。本作品は世界的カルト映画にして大林宣彦監督のデビュー作『HOUSE/ハウス』(1977)より以前に書き上げられていた幻の脚本が40 年の時を経て奇蹟的に映画化。太平洋戦争勃発前夜を生きる若者たちを主軸に、心が火傷するような凄まじき青春群像劇を、圧倒的な映像力で描きます。原作は三島由紀夫がこの一冊を読み小説家を志したという檀一雄の純文学「花筐」。窪塚俊介主演、満島真之介、長塚圭史、常盤貴子ほか。本作は、余命宣告を受けながら完成させた大林宣彦監督の魂の集大成です。シアターエンヤを応援する、佐賀県ふるさとNPO支援の返礼品としてDVD・ブルーレイ、聖地巡礼ツアーが選べます!
第72回 毎日映画コンクール 日本映画賞&美術賞受賞
第33回 高崎映画祭 特別大賞受賞
第91回 キネマ旬報ベスト・テン 日本映画第2位&監督賞受賞
169分/2017年/日本/監督:大林宣彦
『ユーリ!!! on ICE』
フィギュアスケートのグランプリシリーズに挑む男子スケーター達を描いた大人気スポーツアニメ。崖っぷちに立たされたフィギュアスケートの強化選手・勝生勇利(かつきゆうり)が、ライバルたちと切磋琢磨しながらグランプリファイナルで頂点を目指す物語です。主人公勇利の出身地は長谷津(はせつ)町という架空の町で、佐賀県唐津市がモデル。JR唐津駅前のバスロータリーや唐津城、京町アーケードなど唐津によく似た風景が作品内に登場し、国内のみならず世界中から多くのファンが訪れています。
2016年(全12話)/日本/原案:久保ミツロウ×山本沙代/監督:山本沙代
『69 sixty nine』
芥川賞作家・村上龍の自伝的ベストセラー小説を映画化。記憶に新しい伝説のNHK朝の連ドラ『あまちゃん』の宮藤官九郎が脚本を手掛け、1969年の長崎を舞台に熱い青春を送る高校生たちの日常を綴る。監督は日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『フラガール』、『悪人』を手掛けた李相日。村上龍の分身ともいうべき主人公・矢崎剣介を妻夫木聡が、その親友・山田正を安藤政信が演じる。昭和レトロな作品ムードや全編に流れる60年代ヒット曲の数々もポイント。
113分/2004年/日本/監督:李相日
『東京日和』
121分/1997年/日本
写真家の島津は、妻ヨーコが亡くなり、写真集『東京日和』を出版する。島津は、会社を辞め毎日街へ出かけては東京の風景写真を撮っていた。生活はヨーコが働いて支えていた。しかし、ヨーコは3日間帰ってこなかったり、飛んでいない蚊を払ったりと情緒不安定になってくる。そんなヨーコを島津は優しく見守るのだが…。「無能の人」の竹中直人が、写真家荒木経惟と妻陽子さんとの共著『東京日和』をモチーフに映画化したセンチメンタルなラブ・ストーリー。
発売元:フジテレビジョン 販売元:キングレコード
『乱』
架空の戦国武将・一文字秀虎を主人公にその晩年と3人の息子との確執、兄弟同士の騒乱を描く。原作はウィリアム・シェイクスピアの悲劇『リア王』。黒澤明監督作品第27作目にあたり、監督の手掛けた最後の時代劇。黒澤はこの作品を、自分の「ライフワーク」と位置づけ、また「人類への遺言」でもあるとしていたそうです。1985年アカデミー衣裳デザイン賞、全米映画批評家協会最優秀作品賞、撮影賞をはじめ。様々な賞を受賞。
162分/1985年/日仏/東宝
『神様のくれた赤ん坊』
「反マジメ精神」を貫いた前田陽一監督の代表作。父親捜しに、小夜子が母親のルーツを探す話をからませたり、前半で小夜子がエキストラで練習するセリフがラストで大きな意味を持つなど、脚本もよく練り上げられています。尾道、別府、長崎、北九州をめぐるザ・ロードムービー。(立花珠樹著『「あのころ」の日本映画』参照)。
91分/1979年/日本/松竹
『トラック野郎 男一匹桃次郎』
トラック野郎シリーズ第6作で、監督は先日亡くなった鈴木則文。トラック野郎らしい作品。桃次郎(菅原文太)が、フグの毒に中り、解毒のために土の中に埋められている時、小早川雅子(夏目雅子)と出会う。桃次郎は雅子に恋するも、当然彼女には恋人(清水健太郎)が。桃次郎は、海外に旅立つ恋人を見送りたい雅子のために、トラックを爆走させる。二十歳の夏目雅子の美しさが眩しく、アクセルも男気もフルスロットルの菅原文太がカッコいい。
「トラック野郎 男一匹桃次郎」 発売中:2,800円(税抜き) 発売元:東映ビデオ 販売元:東映
104分/1977年/日本/監督:鈴木則文
『にあんちゃん』
十歳の少女・安本末子が綴った日記「にあんちゃん」の映画化。今村昌平が監督。昭和28年頃の小さな炭鉱町を舞台に、両親を亡くした4人の兄妹が貧しくても懸命に生きる姿を重厚なリアリズムで描いています。次男の高一を二番目の兄だから「にあんちゃん」と呼ぶ末子。物語の舞台となった唐津市肥前町大鶴には今でも炭鉱跡があり、当時の面影を残しています。また唐津人にとっては、映画の中で出てくる唐津は大手口のクラシックな風景も一つのみどころ。
101分/1959 年/日本/監督:今村昌平
『海の花火』
唐津呼子を中心に撮影された『海の花火』。 小暮実千代、笠智衆、東山千栄子、三國連太郎等 当時のオールスターキャストが出演。呼子の漁港を舞台に、そこに生きる人々の誇りや葛藤、愛憎など混沌とした人間模様が描かれています。昨年、生誕100周年を迎えた木下惠介のオリジナル脚本で映画化された本作。当時革新的だと称された作品内には、海、漁村、教会といった今も変わらぬ豊かな呼子の風景たちが顔を覗かせています。
発売・ 販売元:松竹
※写真はVHSジャケットになります。「木下惠介DVD-BOX第三集」(¥20,000+税)に収録。
122分/1951年/日本/松竹