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2021.09.11(土)
『シュシュシュの娘』オンライン舞台挨拶レポート!!
平素よりシアター・エンヤをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
9月11日(土)に実施しました『シュシュシュの娘』入江悠監督によるオンライン舞台挨拶のレポートです!
本作はコロナ禍で苦境に立たされたミニシアターや映画スタッフ、俳優のために入江監督自らが立ち上がり、『SRサイタマノラッパー』シリーズ以来10年ぶりとなる自主映画として製作されました。
「自主映画の『SRサイタマノラッパー』を初めて上映していただいたのはミニシアターでした。それをきっかけに監督の仕事を続けてきましたので、自分自身にとってもミニシアターはとても大切な場所です。多くの若手監督や俳優が、ミニシアターでの上映をきっかけに世に出ていくことが多いので、その意味でもミニシアターは無くてはならない存在だと思います。」と熱く語られました。
本作は入江監督自らの出資とクラウドファンディングの支援金で製作した異例のスタイル。キャストやスタッフもTwitterなどSNSで募集しオーディションを実施。主演の福田沙紀さんを起用した決め手のお話はじめ、ミニシアター支援の活動をされている井浦新さんからは、直々に入江監督のTwitterへ「どんな役でもいいから出させてほしい。」とのオファーがあったとのことです。また、43歳にして70~80歳のお爺さんを嬉々として演じた宇野祥平さんのお話には会場から笑いがこぼれました。
お客様からの質問タイムでは、「いい質問ですね~。」と入江監督を唸らせる内容が飛び交いました。
通常、映画の画角はヴィスタサイズかシネスコサイズが主流ですが、本作はスタンダードサイズで製作され、その質問が出ると入江監督は「ミニシアター感を出したかった。」と話され、今の映画館事情にも話が及び盛り上がりました。
また、「本作は文書改ざんなど現実問題を描きつつ、現代社会にはいないであろう人物が成敗していくような話ですが、なぜそうされましたか?」との質問には「実際は簡単に成敗することは出来ませんが、(撮影中の)2020年は色々なことがあった年でしたので、後で観返したときに(2020年は)そういうことがあったな、と分かるようにそれを盛り込みたいとお思いました。」とのことです。「酒店と地元青年団の話」の質問も”青年団あるある”のような内容で興味深かったです。
そして最後の質問では、劇中に出て来た埼玉県の深谷シネマで掲出されていたポスターが、シアター・エンヤに縁のある大林宣彦監督の作品であったことに触れられ、入江監督もお客様がそこに気付かれたことに驚かれていました。実は、大林監督は深谷シネマの名誉館長でもあり、入江監督としては「(大林監督の作品が)ミニシアターに合っていると思ったのと、大林監督が亡くなられた年だったので、ポスターを飾りたかった。」と語られました。入江監督にとっても大林監督は、常にご自身を気にかけてくださった監督とのことで、入江監督の大林監督へのリスペクトを感じました。また、シアター・エンヤと大林監督との繋がりをご存じだったことも嬉しかったです。
今作は学生もスタッフとして携わりつつ、今までの作品で一緒だったスタッフがサポートしてくれたとのことで、そのスタッフの中に佐賀県出身の方もいてご縁を感じました。
最後に入江監督から、「次は必ずシアター・エンヤへお邪魔します!」と嬉しいお言葉をいただきました!
『シュシュシュの娘』はシアター・エンヤで9月16日(木)まで上映中です。
入江悠監督、そしてご来場のお客様、お忙しいところご参加いただき誠にありがとうございました。
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