スポンサー
法人スポンサー
04 Interview
関わる全ての人を幸せにする~ホンダカーズ佐賀のビジョンと経営戦略~
近年唐津の企業の中でも目覚ましい進化を続けるホンダカーズ佐賀。その代表取締役社長の岡野晃士さんにお話を伺いました。まずは、貴社の沿革や理念を教えて下さい。
昭和49年(1974年)に「株式会社唐津カーセンター」を会長が創業し、その後「TAX唐津」として中古車販売を展開する中で、本田技研工業株式会社からホンダの販売店になってほしいと打診があり、昭和62年(1987年)に現在の「ホンダカーズ佐賀」が誕生しました。現在ではグループ全体で375名の従業員が在籍しています。 私達の理念は、~Human Best 「ひとをベストな状態へ。関わる全てのひとを幸せにする」~という言葉に集約されています。私たちが常にベストを尽くせば、きっと関わる全ての人が幸せになる、お客様が幸せになれば、私たちの幸せでもあり、私たちが起点となり、関わる人全てが幸せになることで、地域の日本のより良い未来に少しでも貢献できる企業でありたい、と思っています。
貴社は現在どのようなサービス、事業展開されているのでしょうか。
大きくは「モビリティ事業」、「ビルダー事業」、「ライフスタイル事業」にわかれます。最も売上のシェアが大きい「モビリティ事業」は、冒頭にお話したように、ホンダの代理店販売から始まりました。現在はホンダの直売店も合わせて6店舗を展開し、新車販売および中古車販売・車検・メンテナンス・修理・レンタカーなど、モビリティに関わるあらゆるサービスを展開しています。そして現在力を入れている「ビルダー事業」では、住宅建築、リノベーション事業および不動産の賃貸事業を行い、すべての人達が「住みたくなる場所」を創造し、提供していくことを目指しています。最後に「ライフスタイル事業」では、保育園事業やフィットネスサービス「Curves」を通じて、地域の皆様のより豊かな生活をサポートできるよう頑張っています。
これから少子高齢化や人口減少を迎える中で、車の販売や住宅の建築の市場が縮小していくことについてはどのようにお考えですか。
確かに、これから高齢化も進み、人口が減っていく時代ですので、車を買う方、家を建てる方の数も当然減少していきます。ですが、同時に車の販売や住宅の建築を担うことができる事業者も少なくなっています。人口が減少しても、モビリティーサービスの需要や人々の居住の需要は無くなることはありません。それらの需要をしっかりとらえて、お客様に支持していただけるようなサービスを創造、提供し続けることで、その分野でもビジネスを継続、成功させていくことはできると考えています。
近年の御社の事業成長は目を見張るものがあります。事業を大きくし成功させる秘訣は何ですか。
私達の事業が急成長したきっかけは、リーマンショックの頃に全国的にホンダの直売店の事業成績が芳しくなく、佐賀に展開されていたホンダの直売店4店舗を一手に引き受けたことでした。そこで、従業員が40名から100名くらいに一度に増加しました。それから事業を軌道にのせるために注力したのは、お客様に喜ばれる質の良いサービスを地道に提供し続け信頼を獲得するということと、会社を育ててくれる人材採用と育成です。
良いサービスを提供し続けるという点で基本としたのは、目の前の車、モノやサービスを売ることが目標ではなく、お客様の幸せをどのように実現できるか、どのようなサービスであるとお客さまにとって嬉しいか、ということです。例えば「車を販売させていただいたからには、そのお客さまが最後まで困らないようにどのようにフォローすれば良いか」という視点です。車屋さんというと、車マニアの人がする仕事だと思われがちなんですが、私は実は全然車に詳しい方ではなく、逆にお客様視点でどのようなサービスだったら喜ばれるか、ということを素直に考えサービスに展開していくプロフェッショナルでありたいと考えています。
人材採用や育成については、自身が当社に入社後、様々な事業にチャレンジできたことが、会社にとっても結果的にとても良い成長や収益をもたらすことができた体験がありました。そのようなチャレンジができる人材が沢山いることこそが会社を成長させ、地域にも貢献できると考えています。人の役に立つチャレンジ精神のある優秀な人材を採用し育てていくことは、経営の上で最も大切なことだと考えています。なので、経営者として人材採用や育成には投資も惜しみませんし、コミットメントもしっかりしています。
地域は人材不足で、人材確保がますます難しくなっていく中で、工夫されていることはありますか?
例えば、平成30年(2018年)に敷地内に「保育園キッズテラス」があります。365日運営しており、対象年齢は0~2歳児で、保育士が7名、看護士1名、調理師3名が勤務しています。これまで当社の事業が土日メインの常務のため、産休から復帰したスタッフのシフト調整に限界を感じていました。また、待機児童の問題もありました。「保育園キッズテラス」は、当社スタッフの待機児童の問題も解決でき、産休明けのスタッフが復帰しやすくなりました。おかげで、今は産休を取得したほぼ100%のスタッフが復帰しています。
2023年には、佐賀市をホームとして活動するプロバスケットボールチーム「佐賀バルーナーズ」のオーナー会社にもなりました。どのような経緯でオーナー会社になったのでしょうか。
当初はいちスポンサーとして応援しているだけでしたが、ある時バルーナーズ社長から「厳しい状況なので助けてほしい。」と相談を受けたのがきっかけです。今でこそ佐賀バルーナーズはB1リーグに昇格し、多くの方に応援いただいていますが、引き継いだ当初は、B2リーグに所属しており、年度末までに債務超過を解消し、さらにB1リーグに昇格できなければ存続が危ぶまれるかなり厳しい経営状況で早急に資本増強し、強いチームを支える組織づくりからやり直しました。
大きな賭けのような人助けだったと思いますが、見事に2023年にB1に昇格しました。現在の心境はいかがですか。
B1リーグに昇格したときは、大の大人が飛び上がって喜びました。もとは、「会社の収益の一部が、社会や人が喜ぶために使えるのなら」という思いで引き受けたのですが、バルーナーズの再建によって、反対に「地域の皆さんが盛り上がるインパクトある事業に携われる喜び」を頂いているような感じです。チームを支えるスタッフの顔がやる気に満ちた表情に変わっていったのも嬉しかったですね。利益を有意義に社会に還元できていると感じる事業です。
今後がますます楽しみですね。
最後にシアター・エンヤへの応援メッセージをお願いします。
映画館があるかないかで街の資産価値が違ってくると思います。そういう意味では映画館があること自体が、街の価値を上げることに貢献していると考えていますし、唐津市民としてありがたいなと思います。これからも唐津の街の中心部を盛り上げていってほしいです!
- ホンダカーズ佐賀株式会社
設立:昭和62年5月
資本金 :1,500万円
本社: 〒847-0022 佐賀県唐津市鏡4531-1
従業員数:291名(ホンダカーズ佐賀)/375名(グループ全体)
▼ホンダカーズ公式サイト
https://hubest-holding.co.jp
▼ヒューベストホールディングス公式サイト
https://hubest-holding.co.jp