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03 Interview
流通の革新を図り、唐津の生活者の安心と健康と心豊かな暮らしに貢献する-株式会社まいづる百貨店
93周年を迎え、長年、唐津市民の生活を支えている株式会社まいづる百貨店 代表取締役社長の木下修一さんにお話しを伺いました。まずは、貴社のビジョンや沿革、社是を教えてください。
当社のスタートは、昭和8年(1933年)に、現在の大手口バスセンターの場所に、「大手ビル」を建設し開業したことです。当時、時代背景としては、5.15事件や2.26事件があり、日本は貧しく物が無い時代でした。その時、創業者であり私の曾祖父でもある木下吉六(唐津くんちの初代総取締役も務めた)が、「唐津市民の皆さんに、必要な物を届けたい」と考えたのが始まりでした。その後、愛文堂書店から、まいづる百貨店時代を経て、スーパーは、唐津市内に大小合わせて17店舗、ファミリーマートが2店舗を運営しています。そして、現在の経営理念は「まいづるグループは流通の革新を図り、生活者の安心と健康と心豊かな暮らしに貢献すること」です。
人口減少やネット販売の浸透などで、地方の物販が厳しい時代を迎えていますが、どのようにお考えですか。
これからは人口減少・少子高齢社会が訪れ、量販店の大量閉店の時代が訪れると考えています。コンビニエンスストアも2020年から減少傾向にあり、20年後には3分の1の店舗は無くなると言われています。そうすると、地元流通を確保し、最小限のコストでオペレーションができる当社の強みがより際立つと考えています。
実際に、これまでにスーパーが無くなった地域、例えば呼子町・鎮西町・玄海町、肥前町などから出店のお話を頂き展開してきました。超高齢化社会において買い物難民が増える時代に、地元に根づいた当社がしっかりお役に立てるように、売上や競争のためではなく、地域貢献のために店舗展開ができる会社でありたいと考えています。
これまで、時代に先んじて、様々な経営の工夫をされています。
はい、例えば平成2年(1990年)に「プロセスセンター」を作り、青果・鮮魚・精肉・惣菜の調理加工をセンターに集約することで、各店舗での作業量とコストを削減し、低コストで店舗経営ができるよう工夫しました。また、プロセスセンターを作ったのは、今後起こるであろう人手不足を見越して将来的に必要であると思ったからです。実際にそのような時代となりました。
人手不足については、いち早く外国人労働者の受け入れも始められましたね。
日越協同組合理事に参加した繋がりで、毎年ベトナム生を受け入れています。現在、ベトナム人が30名働いてくれています。今年(2026年)新たに14名入社予定です。具体的には、刺身・寿司・ベーカリーなどに携わり、地元求人ではなかなか採用できずに足りていないところを、サポートしています。また、本社ビル近くには、外国人労働者専用の個室寮を完備し、日本での暮らしが孤独ではなく、健康に過ごせる体制を整えています。
誰もが毎日口にする「食」に関わる事業をなさる中で、今の社会に感じることはありますか。
最近、仕事をしてて思うのは、料理を知らない方が増えたなと感じることがあります。出来合いのものが悪いわけではありませんが、やはり佐賀、唐津の豊かな食材を手に取る料理の面白さ、良さがあります。それについては、子供のころから家庭や学校で意識して食育する必要性があると思います。
コロナ禍の時に、自炊をする方が増え、特にショート動画などで、料理を発信する人、それを見て作る人が増えました。コロナ禍は大変な時代でしたが、料理への知識や情報が増え、「料理って面白いな」と興味を持つ若い方が増えてくれたことは嬉しいですね。
人間の体は、日々口にするものでできています。良い食は、健康で長生きすることに直結します。そういう意味では、日本の食文化は素晴らしく、そのポテンシャルを皆がもう一度学び大切にしていくことが大事だと感じています。
これからのビジョンはどのように描いていますか。
これからの時代は、少子超高齢社会であり、人口減少社会となります。人口3000人の地域に対応するためには、リアル店舗と仮想店舗の融合を考えています。いま現在インターネット宅配を実施していますが、店舗をプラットフォーム化して、お客様係が様々な顧客ニーズに応えていきます。商品注文はもちろん、金融・郵便局・イートイン等、様々なニーズに対応し、地域の拠点づくりを行いたいと思います。
また、プロセスセンターでは、いよいよロボットの時代が来ます。おにぎり・巻き寿司ロボットの他、お弁当の盛付けヒューマノイドロボットと進化すると思います。
今からは競争から共生の時代です。まいづるグループの使命は地域の生活者に最後まで貢献することです。地域の信頼を獲得すべく努力して行きます。
まいづるの社長と、いきいき唐津の社長を長年務められ、現在のシアター・エンヤが復活する道のりを作られました。
もともとは、2010年にまちづくり会社・いきいき唐津を設立し、社長を務めていた時に、商店街活性化のための市民ニーズ調査で「映画館が欲しい」というアンケート結果を受けて、いきいき唐津では、「唐津シネマの会」という市民団体をつくり、佐賀県の支援をうけて活動が開始しました。それから、7年間、大手口センタービルでの定期的な上映会という草の根の活動を経て、2019年KARAEの建設と同時に、唐津で22年ぶりとなる映画館ができたのは、本当に喜ばしい事です。活動を支えて下さってきた多くの方に感謝します。
最後に、シアター・エンヤへの応援メッセージをお願いします!
映画館はシートも快適で音響も良く、今では国際映画祭を開催できるまでになりました。また、作品のセレクトも良いと評判で、実際のラインナップも非常にレベルが高いと思います。これまでにあるようでなかった、新しいスタイルの映画館かなと思います。これからは、よりお客様とのコミュニケーションを密にし、お客様自身に「(シアター・エンヤは)自分の映画館」という意識を持って頂けるような映画館に成長し、地域の人から長く愛される映画館となることを願っています。
株式会社まいづる百貨店
設立:1957年(昭和32年)
資本金 :3,000万円
本社: 〒847-0034 佐賀県唐津市中原2905-5
従業員数: 社員630名 ※2024年5月末現在
公式WEBサイト:https://maizuru.co.jp/
