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2021.10.24(日)
『モルエラニの霧の中』舞台挨拶レポート!!
平素よりシアター・エンヤをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
10月23日(土)に実施しました『モルエラニの霧の中』坪川拓史監督、プロデューサー浅野博貴さんによる舞台挨拶のレポートです!
本作『モルエラニの霧の中』は北海道室蘭市を舞台にした、七つの章からなる映像詩です。“モルエラニ”とは、北海道の先住民族であるアイヌ民族の言葉で(小さな坂道をおりた所)という意味で、“室蘭”の語源のひとつと言われています。
監督の坪川拓史さんはこの室蘭市生まれ。その後上京しましたが、2011年3月11日をきっかけに室蘭へ帰郷されたそうです。『モルエラニの霧の中』は2014年に撮影を開始。5年をかけ2019年に完成しました。この期間にロケハンした場所がなくなったり、撮影した場所がもう姿が変わっていたりしているようです。
プロデューサーの浅野博貴さんはシアター・エンヤの前身である「唐津シネマの会」からご支援頂いており、今回の2周年企画にご登壇いただきました。芸能事務所の代表を務める浅野さんが『モルエラニの霧の中』のプロデューサーになったのは、坪川監督が役者さんのことを思い、考えている監督であると感じたからだそうです。
出演者についてお伺いしたところ、この映画の半分は地元の方で、オーディションをしたり、監督自ら街で声をかけてスカウトしたそうです。大杉漣さんは、もう1シーンエピローグを撮影する予定でしたが、残念ながら叶いませんでした。小松政夫さんは坪川監督作品の全5作に出演してもらうなど20年来の付き合いがありました。次の映画の話をしたり、頻繁に連絡を取り合う関係でした。今回は特別に小松政夫さんからの留守番電話をお客様に聞かせていただきました。
他にも出演者や関係者の方が亡くなっており、撮影5年+公開まで2年という歳月の長さを感じさせます。
お客様との質疑応答では、白黒/カラーの表現についての質問が挙がったり、かつて室蘭に住んでいたお客様との地元トークで盛り上がりました。
最後に坪川監督は「20年後くらいにぽっと思い出すような映画を作りたい。次も室蘭で『シン・モルエラニ』を撮る」と宣言しました!浅野さんはシアター・エンヤ2周年に寄せて「何度も心折れそうなところを見てきたが、よく踏ん張って、映画館を作ってくれて、映画業界人として感謝している」というお言葉と、自作の俳句をいただきました。
『モルエラニの霧の中』はシアター・エンヤでは11月4日(木)までの上映です。
坪川拓史監督・浅野博貴さん、そしてご来場のお客様、お忙しいところご参加いただき誠にありがとうございました。
★今回の2周年記念イベントは佐賀県が展開する「LiveS Beyond(ライブスビヨンド)」の協賛で開催しました。
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