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2021.07.17(土)
『グッドバイ』オンライン舞台挨拶レポート!!
平素よりシアター・エンヤをご愛顧いただきありがとうございます。
7月17日(土)に実施しました『グッドバイ』オンライン舞台挨拶のレポートです!
監督・脚本・編集を務められた宮崎彩さんがご参加されました。
▼右が宮崎彩監督
本作は宮崎監督のデビュー作。早稲田大学在学中に是枝裕和監督のもとで映像制作を学んだことをきっかけに短編作品を制作され、本作へとつながっています。主演は子役から活躍されている福田麻由子さん。宮崎監督は当初より福田さんを想定して主人公さくらを当て書きされ、見事に役にピッタリはまっています。
長年父親と離れて暮らしているさくらは母親と2人で暮らしています。常に近い距離にいるにもかかわらず、お互いに知らない面があることに気付いたときの2人の戸惑いと距離感の変化を繊細に描いているのが印象的で、宮崎監督は「(近いからと言って)お互いに全部を知っているわけではない」と仰っています。また、さくらが勤める保育園でさくら自身が接する子ども達を通して、さくらと母親との関係性を描いているとも仰り、「さくらは子どもという役割を演じている」という宮崎監督の言葉にさくらという人物の複雑さを感じました。
また本作で忘れてはいけないのがさくらと父親との関係です。久しぶりに家に帰ってきた父親と2人で朝食を取るラストシーンは何とも言えない余韻を残し、観客の創造力を掻き立てるものとなっています。宮崎監督も「このラストシーンを撮ったあとの満足感や高揚感は何とも言えなかった」とのことです。ご来場のお客様へラストシーンを観て感じたことを答えてもらうと、宮崎監督は楽しそうにその答えを聞いていました。福田麻由子さんの表情とエンディングに流れる彼女の鼻歌は絶品です!
今後撮りたいテーマについて尋ねると、一つは「子どもへフィーチャーした映画」とのことでした。普段は子ども達と接する機会がほとんどないが、本作の撮影を通じて多くの子ども達と接するうちに子どもというテーマで撮りたいと思われたようです。そしてもう一つは「地域に根付いた映画」とのことです。宮崎監督ご自身が大分県ご出身ということもあり、いつか地方で映画を撮りたいとのことでしたので、その時は唐津を候補に入れてください!とアピールしました。
『グッドバイ』は7月18日(日)19時からの上映で最後となります。家族の変容を繊細に描いている本作品を是非スクリーンでご覧ください。
宮崎監督、そしてご来場のお客様、お忙しいところご参加頂き誠にありがとうございました。
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