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2021.12.18(土)

イベント

『由宇子の天秤』オンライン舞台挨拶レポート!!

平素よりシアター・エンヤをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

12月18日(土)に実施しました『由宇子の天秤』の監督・脚本・編集を担当された春本雄二郎さんによるオンライン舞台挨拶のレポートです!

春本監督は20歳で映画監督を志し、日本大学芸術学部映画学科で学んだあと撮影所で助監督を務めるも、現在のビジネス要素が強い映画業界で自分の理想とする表現ができるのか自問自答。独立映画製作の道を選び、初監督長編映画『かぞくへ』(2016)を撮りました。その後、独立映画製作団体「映画工房春組」を立ち上げ、今作『由宇子の天秤』が作られました。

1作目『かぞくへ』公開時に、地方の映画館で上映するのは難しいと感じたそうです。無料で観てもらうキャンペーンなどを行いファンを増やし、クラウドファンディングで支援者を募って『由宇子の天秤』を完成させました。


『由宇子の天秤』は、「スマホを持てば誰でも発信できる現代で、マスコミはより注目されるようにバッシングされやすい記事を作ってしまう。”あの人は叩いてもよい”という風潮を作ってしまう。そういう社会の在り方に一石を投じたい」という思いと、「ひとつの罪に対して、再起不能になるまで叩いてしまう。誰でも当事者になりうるのに、これでいいのだろうか」という思いで脚本を書いたと語ってくれました。


由宇子役・瀧内公美さんについては、『かぞくへ』公開時に劇場でお会いし、その後監督のワークショップで演技を見てキャスティングしたそうです。政志役・光石研さんについては、「一番難しい役だが、演技に関する指示はほぼしておらず、光石さんから出た自然な演技だった」と語ってくれました。

お客様とのQ&Aでは、長回しの撮影についての質問や、「この映画はどれくらい現実的なのか?」などの質問が挙がりました。監督に丁寧に回答していただき、またお客様も熱心に聞き入り、白熱した質疑応答となりました。


最後に監督から
「真実は多面的であり、この映画を観た人の数だけ真実がある。”正義”の反対は”悪”だけではなく、”誰かほかの人の正義”かもしれない。この映画を観た友人・知人と感想や考察を語り合って、想像力をもう一度取り戻してほしい」とメッセージをいただきました。

『由宇子の天秤』のシアター・エンヤでの上映は12月30日(木)まで上映しています!是非多くの方にご覧いただき、語り合ってほしいと思います。
春本雄二郎監督、そしてご来場のお客様、ご参加いただき誠にありがとうございました!

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