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2021.08.22(日)
『茜色に焼かれる』&『アジアの天使』オンライン舞台挨拶レポート!!
平素よりシアター・エンヤをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
8月21日(土)に実施しました『茜色に焼かれる』&『アジアの天使』石井裕也監督によるオンライン舞台挨拶のレポートです!
シアター・エンヤの前身「唐津シネマの会」からご縁のある石井裕也監督。
当劇場のアドバイザリーボードも務めていただいております。
『茜色に焼かれる』上映後の舞台挨拶では、
「コロナ禍で人間の感情がないがしろにされつつある状況に怒り、社会的に弱い人間が懸命に生きている姿を描きたい」というところからこの映画がスタートしたと話されました。
劇中で数字や金額が表示される演出がありますが、テレビで毎日のように「感染者数」を見て、人生や生活や社会が数字に置き換わる感覚を表現したかったとのことです。
主演の尾野真千子さんと真正面から対峙する息子・純平役の和田庵さんと、ケイ役の片山友希さんについて
「若いうちに『何かに本気で取り組む』ということを経験してもらいたかった。かけがえのない財産になったと思う」とのこと。
息子・純平の服装の変化や呼吸にも言及されていました。
『アジアの天使』上映後の舞台挨拶では、韓国での撮影が話題になりました。
きっかけは釜山国際映画祭。映画監督のパク・ジョンボムさんと知り合い親しくなるにつれて、元々挙がっていた韓国での映画製作が具体化していきました。
(パク・ジョンボムさんは『アジアの天使』ではプロデューサーとして参加)
日韓関係の悪化する中で出演予定だったキャストが降板するなど全てが順調ではありませんでしたが、スタッフ・キャスト間の交流は素晴らしかったと語っていただきました。
主演の池松壮亮さんは、石井監督作品に欠かせない存在。
そんな彼について石井監督は「カメラが回っていないところで座長として引っ張ってくれている。自分のアバターのような存在」と語っていました。
ただ友人として甘えたり、忖度するようなことがないようにしているとのこと。
また『茜色に焼かれる』『アジアの天使』両作品で強烈なインパクトを残す芹澤興人さんについては、「非常に頼りにしている俳優さん」と評されていました。
最後に石井監督は
「コロナ以前は恥ずかしくてできなかったが、『愛』はちゃんと叫ばなければならないと思った」と語り、
お客様と劇場に向けて、「映画館で映画を観るということは暗闇の中で2時間じっと他者の人生を見続ける特異な行為。それは自分の心を覗き見ている行為に他ならない。今の時代にそういう体験ができる映画と映画館の存在は大切で貴重です」という力強いメッセージで舞台挨拶を締めくくられました。
『茜色に焼かれる』『アジアの天使』は8月26日(木)までシアター・エンヤで上映中です。
2作品数量限定で、石井裕也監督のサイン入りパンフレットも販売しております。
石井裕也監督、そしてご来場のお客様、お忙しいところご参加いただき誠にありがとうございました。
舞台挨拶中 音声トラブルがありましたことをお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
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