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2021.10.02(土)

イベント

『緑の牢獄』舞台挨拶レポート!!

平素よりシアター・エンヤをご愛顧いただき誠にありがとうございます。

10月1日(金)に実施しました『緑の牢獄』黄インイク監督による舞台挨拶のレポートです!


黄インイク監督は台湾・台東市出身で、現在沖縄県在住。日本に住んで約10年になるそうです。
学生の頃授業で沖縄・八重山諸島に多くの台湾人が移り住んでいることを知り、日本と台湾のことをテーマにドキュメンタリー映画を撮ると決めた際、自然と八重山での取材・撮影が思い浮かんだそうです。そこで150名取材した中のひとりが、今回『緑の牢獄』で描かれている橋間良子さんです。

『緑の牢獄』は「沖縄・八重山諸島に於ける台湾移民」をテーマにしたドキュメンタリーシリーズ「狂山之海」の第二作になります。第一作『海の彼方』(2016年)は台湾移民のパイナップル農家のお話でした。
今回『緑の牢獄』で橋間良子さん(黄インイク監督は「おばあ」と呼んでいました)を描いたのは、おばあが「一番映画的な人物だと思った」とのことです。

映画のテーマである西表炭鉱は、資料がほとんど残っていませんでした。
映画を制作する際に見た・聞いたことを伝えるためにどうするか様々な手法を考え、
当時の貴重なビデオや再現ドラマを混ぜた、アジア映画としては特殊なドキュメンタリー映画になったと語ってくれました。


お客様とのQ&Aでは「西表島に炭鉱があることを知らなかった」という声が多く聞かれました。世界自然遺産登録の陰でこのような歴史があることを、知るきっかけになりました。
書籍版『緑の牢獄』との関連についての質問や、映画に登場する青年ルイスさんのその後についての質問、今後の映画制作についての質問があがり、大変盛り上がりました。

最後に監督は、「九州各地で上映しているので、友人・知人に紹介して是非映画を観てほしい」と語っていました。

『緑の牢獄』はシアター・エンヤでは10/3(日)までの上映です。
黄インイク監督、そしてご来場のお客様、お忙しいところご参加いただき誠にありがとうございました。

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