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2025.01.26(日)

イベント

『KYロック!』舞台挨拶レポート!

平素よりシアター・エンヤをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
1月25日(土)に実施した『KYロック!』の舞台挨拶レポートです。当日は、前田多美監督、ミカカさん(豊役)、宮川博至監督補、シミズコウタ助監督をお迎えしました。

▼『KYロック!』作品紹介
「人生はまだ終われない」60 歳を迎えようという孝祐(加藤雅也)の胸中は密かに燃えていた。唯一無二の友、豊(ミカカ)や仲間たちとのロックバンド「KY ブラザーズ」の活動に本腰を入れるために、長年勤めていた会社を早期退職。第二の人生を切り開いていくはずだった。そんなある日、還暦ライブを目前に豊が突然孝祐を拒絶し、バンド脱退を宣言する。人生の門出に立つ孝祐にふりかかる友情の危機。立ちはだかる長年のコンプレックスという壁。50 代終盤になって迷い込んだ、まるで青春時代のような葛藤の中で、孝祐は新しい一歩を踏み出せるのか。

前田監督とミカカさんは前作『犬ころたちの唄』(2022年)以来2回目、宮川博至さんは監督作『テロルンとルンルン』(2021年)『とべない風船』(2023年)以来3回目のご来館で、なんと当館ゲストとしては最多となります!シミズさんは過去の演屋祭にも参加されたとのことで、縁のある皆さんが集結してくださいました。
そして、ミカカさんと宮川さんとシミズさんは当館オリジナルTシャツを着用してのご登場です!

前田監督は広島在住ですが、出身は大阪。移住の理由をお伺いすると、「元々女優として活動していましたが、オーディションに落ち続けて落ち込んでいる時に広島ロケの映画に出演し、その町がすごく良かったので、貯金をはたいて広島への移住を決めました。」広島愛を語られました。前田監督の劇場映画デビュー作『犬ころたちの唄』も今回の『KYロック!』も舞台は広島。前田監督は、「主演の加藤雅也さんが『犬ころたちの唄』を観てくださり、(『犬ころたちの唄』に出演されていた)ミカカさんと共演したい、と直接お電話を頂きました。」と本作が生まれた経緯を話されました。本作は「加藤雅也還暦記念!」と打たっていますが、その理由についても「適当です(笑)。加藤さんから、俺の還暦記念にしたら進めやすい、とアドバイスを頂いたので、還暦記念で進めることになりました。」とユーモアを交え話されましたが、「最初、加藤さんからオファーを頂いたときはビビりました。そんな大ベテランの方と仕事ができるとは思っていなかったので、すごくプレッシャーを感じました。」と当時の心情を吐露されました。本作で加藤さんは初のライブシーンに挑戦されています。前田監督から加藤さんへ、「還暦記念なので新しいことに挑戦してほしい。」とお願いされ、ライブシーンを撮ることになったようで、ご本人は出来についてかなり気にされていたとのことでした。
※加藤さんの素敵なライブシーンは、是非スクリーンでご覧ください!

本作は60歳を目前に控えた男性達の友情と青春が描かれています。「私が40歳になる年に本作を撮影しましたが、その時に20歳年上の方たちの気持ちが分からないと、同世代の方に相談したところ、『そんなの、14歳から変わらないよ!』と言われ、いつまでも青春なんだなと思いました。また、人生って同じことの繰り返しなんだな、と感じることも多く、そして本作は還暦記念、還暦の『還』が『わっか』でもあるので、若い時から同じことを繰り返している話にしました。あと、加藤さんは普段かっこよすぎるので、ママチャリに乗るなど引き算するよう心がけました。」と前田監督から物語ができた経緯を伺えました。

加藤さん始め大塚寧々さんといったベテラン俳優の方や、インディーズミュージシャンの方、地元広島の方といった様々な方がキャスティングされているのも本作の魅力の一つ。「有名な俳優さんがたくさん出てくださっていますが、『KYロック!』はインディーズ映画なので私のやりたい放題でキャスティングしました(笑)。(有名な俳優が)加藤さんだけだとバランスが悪いと思いましたのでキャスティングには気を付けました。また、加藤さんとミカカさんが若い時に取り合うマドンナが必要だと思い探していたところ、大塚寧々さんという最高の俳優さんと巡り合いキャスティングさせていただきました。」と語られました。

加藤さんから熱烈オファーをミカカさんは、前田監督の作品へのご出演は3作目となります。本作の豊役についてミカカさんは「素人なんで(笑)。最初は無理やり引っ張り出された感じで、こんなことになるとは思っていなかったです。」とのこと。前田監督曰く、劇中に出てくる豊のカフェは実際のミカカさんのお店であり、そのお店に行ってミカカさんに、加藤さんとの仕事で失敗したらどうしよう、と悩みを相談したところ、ミカカさんから「やってもいないことをつまんなくなったらどうしよう、と言っている意味が分からんね。」「やってみてつまんなかったら、つまんなかったね、ってなるじゃん。」と発破をかけられ、それで前田監督からミカカさんへ「じゃあ一緒にやりましょう!」と後に引けなくしたとのことです。


前田監督と宮川さんとは、『犬ころたちの唄』と宮川監督作で同じく広島を舞台にした『とべない風船』のイベントでご一緒することが多かったとのことで、その時に新作について色々と話していたそうです。今回、映画監督もされている宮川さんへ監督補をお願いした理由は「いい人だったから。」ととてもシンプルに答えられた前田監督。監督補の役割を宮川さんへお聞きすると、「監督以外の方のフォローや、ロケ地の選定、許可取り、香盤表(撮影の進行表のこと)の作成など、裏方全般でした。」と、普段の監督業とは違う仕事内容について語られました。


助監督のシズミさんは福岡県久留米市のご出身で、今は広島へ移住し俳優として活動されています。本作の助監督になった経緯を伺うと、「元々宮川さんとは繋がりがあり、宮川さんが監督補で入ることが決まってお手伝いすることになりました。」とのことです。前田監督曰く「スタッフが全然足りず、その時に製作スタッフとして動かれているシミズさんが助監督のような働きをしてくださっていたので助監督にさせていただきました。」と驚きの発言も飛び出しました。

前回、前田監督がご来館された際に、THEATER ENYA館長の甲斐田へ次回作の構想をお話しされました。甲斐田から前田監督へ「短期間で長編映画を完成させ、そして再びTHEATER ENYAで上映できたことへの驚きと嬉しさ、その実行力が素晴らしい。」と再び繋がったご縁に感謝していました。また、前田監督曰く、「甲斐田さんと話したことがヒントになった」「九州地方に縁が無いので、前回甲斐田さんから『次回作ができたら持ってきていいよ』と仰っていただいて嬉しかったですし心強かったです。」嬉しいお言葉も頂けました。

『KYロック!』のタイトルの意味について、「主人公の孝祐(こうすけ)と豊(ゆたか)の空気読めないおじさん達のロックンロールムービー、と見せかけてその心は、君と出会えてよかったロックンロール」「人生振り返ったら、あの時あの人と出会ったからあんなことあったな、といった積み重ねだなという気持ちで作りました。」と、当館ともご縁が繋がったことを喜んでいただきました!

お客様からの質問では、前田監督へミニシアターで舞台挨拶をすることの意義が聞かれ、「いいこと尽くしです。育ててもらっている意識が強いです。映画は観ていただいて完成する、と言われますが、監督は終わりが見えません。撮影後も編集したり、宣伝活動をしたり、自分の中で打ち上げが無いまま走り続けますが、舞台挨拶で観ていただいたお客様のお顔を観た事で『映画ができたんだ!』と、そこで初めて自分が完成された感覚になります。お客様からの感想も学びになりますし、次回作もこの方々に観ていただこう!とモチベーションにもつながりますので、ミニシアターが無かったら監督になれていないと思います。」と熱い想いを語られました。そして、会場のお客様からプレゼントもありました!


そして最後にサプライズが!なんと急遽ミカカさんのミニライブが開催されました。前回の『犬ころたちの唄』でもミニライブがありましたが、今回もギターの弾き語りで熱い歌を聞かせていただき、会場全体が余韻に酔いしれました。

KYロック!』は、1月30日(木)まで上映していますので、是非一人でも多くの方へ映画についてお知らせ頂けると嬉しいです。
スケジュールはコチラ
前田多美監督、ミカカさん、宮川博至監督補、シミズコウタ助監督、ご来場のお客様、ご参加いただき誠にありがとうございました。

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